操体って?

 そう、操体って本当に知名度低いです。では、操体って何?というところから始めましょう。

 

  仙台の橋本敬三医師(外科医1897~1993)は西洋医学では対応しきれない整形外科的な疾患を治そうと様々な民間療法を研究するうちに、高橋迪雄氏の正体術にたいへん興味を持たれました。
運動系の歪みを正すことで、内臓疾患のみならず全身の疾患・愁訴が改善されるのです。
操体とは、橋本医師がこの運動系の法則を医学的な認識に基づき体系づけた東洋(日本)医学です。 

                                      (参考 「操体法大辞典」)


それは、身体運動の法則生き方の自然法則、この2つの法則に集約されます。これらの法則にしたがって生活しておれば、誰でも一生健康に過ごせる。というたいへんシンプルなものです。
それも、がんばって100点満点目指さなくても60点とれていればいいのです。


この操体法を、医師や治療家が診察室内で患者に対して行うと「医療」ということになり、個人が健康教室で学んだり、日常生活の中に取り入れた場合、「家庭療法・健康法」ということになります。

 

現在のところ、操体・操体法・操体道と、呼び方が統一されていません。また、全国各地で操体を指導されている方々が、それぞれご自身で技術を創意工夫されており、全国どこでも同じ操体を学べるわけでもありません。
このあたり、「操体」を一言で説明できない原因にもなっています。

 

奈良操体の会の北村氏は、「操体とは体の取扱説明書である」と言っておられます。
取扱説明書どうり正しく体を使っておれば、体を壊すこともないですし、歪みも直る、病も治るというわけです。